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THE BOOM ファイナル 日本武道館で見届けた

 

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 昨日、2014年12月17日がTHE BOOMの最後日。 

 

 

 会場に向かう前の気持ちを残しておきたくて慌ててブログを投稿していったのがこちら。

THE BOOM 解散 ラストコンサートの日 - 暮らしのネタ

 

 

そのTHE BOOM最後の日を一緒に観に行ったのは、やはり同じサークルの同級生のミキ。

学校のある御茶ノ水の駅で待ち合わせた。

 

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 卒業以来会っていなかったミキ(何年ぶりかは敢えて書かない)。なんとなく気恥ずかしくどうやって話そうかと、会うまでちょっと気持ちがざわついていたのは事実。

 

改札を出てお互いを発見し、小走りで近寄って手を握り合い「久しぶり~」と跳ねた瞬間にそんな不安は一気に吹き飛び、あの頃のふたりに戻っていた。

 

校舎の前でふたりで自撮り記念撮影をし、校舎を見てまわる。ミキの学部の校舎はあった。私の学部の校舎はなかった・・・と思う。そもそも学校にあまり行っていなかった私は何処に校舎があったかの記憶がなかったから仕方ない(^_^;)

 

何処で食事をしようか話し合った結果、学食に潜入し、なんとなくよそ者の遠慮を感じながら見晴らしのいいカウンター席でふたり並ぶ。

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食べるよりも、しゃべる。

これからライヴを観る宮沢先輩のことはもちろんのこと、サークルの他の仲間のことを話したり、会っていなかった◯年間の間のことを話したりしながらとにかく笑った。

 

途中から隣に現役の女の子2人が私たちと並んで座った。「きっと年齢は半分だよなぁ」と感じながらも、私たちも大学生だった頃のように喋って笑った。

 

頭の中がどんどん大学の頃に戻っていった状態で、到着した日本武道館

この年令になっても年間20本以上のライヴに行っているけれど、今回のライヴは開場前から経験したことがない雰囲気だった。通常のライヴだとこの時間は皆テンションが高く、大きな声での会話が飛び交っているのだけれど、それがない。かと言って重たい雰囲気というものとも違った、私の少ないボキャブラリーでは表せない雰囲気。

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WOWOWの生中継が入っていたので、オンタイムではじまった。

暗転して「TAKE IT EASY」とともに会場内にはTHE BOOMの25年間をふりかえるビデオが流れる。サークルの部室にいた頃の若い宮沢さんの姿もあった。

 

 

ビデオが終わり、蒼いライトがのびるステージから聞こえてきた一曲目のギターの音は「島唄」だった。

 

正直ビックリした。え、もう?

このツアー、山梨公演ではデビュー曲の「君はTVっ子」からはじまっていた。本当のファイナルだから多少のセットリストの違いはあると思っていたけれど、一曲目から「島唄」がくるとは予想外。 

 

島唄」はTHE BOOMの運命を変えた曲と言っても過言ではないだろう。だから大切なタイミングで歌うという意味では一曲目でもおかしくなかったのかもしれない。

 

蒼い光の中、日本武道館に響き渡る、宮沢さんの「島唄」。ステージの後ろにまで広げられた客席。会場にいる1万人以上が息を呑む。

 

島唄」を歌い上げた宮沢さんは「ふぅ~」と深呼吸をするように、大きく息を吐きながら会場を見渡していた。

それはまるで「これが最後。THE BOOMとしての最後のステージ」と自分に再確認しているかのようにも見られる表情。

 

そして、それを見守る会場。

一部のネットニュースでは「熱狂の渦の中」という表現で、THE BOOMの解散コンサートについて書かれていたが、それはなんか違う気がする。

 

熱狂という観客の「熱」が放たれた会場ではなく、かと言って「解散が寂しい」という暗いものでもなく、見守る、見届ける、見送る、上手く表現できないけれど会場全体がそんな雰囲気だったのだ。

 

わたしたちの席はステージ正面の2階席。ステージだけでなく、会場全体も視界に入ってくる席だった。こんなにも多くの人に囲まれて演奏しているTHE BOOMの姿。歌い上げている宮沢さんの姿を、私は年下だけれど母親のような気持ちで観ていたのかもしれない。

 

仕事の都合で会場にこれず、WOWOWで生中継を観ているサークルの仲間たちの視線も感じながら見守った。

 

山梨公演と違ったのはセットリストだけではない。途中のトークの数。山梨公演のときは曲間に宮沢さんがかなりしゃべっていたのだけれど、昨日のファイナルは次々と演奏が続いた。

 

生中継が入っていたからなのか、ファイナルとして届けたい曲がたくさんあったからなのかその事情はわからないけれど、とにかく沢山の曲が武道館で演奏された。

 

「brangkat -ブランカ-」

山梨公演では演奏されなかった私の好きな曲がきた。私事だけれど(まぁこのブログ自体が私事だからいいけれど)、バリ島が好きで何十回と行ってきた。そのときに生のケチャックダンスも何度も観ている。

ケチャをとりいれた「brangkat -ブランカ-」を初めて聴いたとき、宮沢さんの実力を思い知らされた気がしたのを覚えている。ケチャのイメージを崩すことなく、でもTHE BOOMの音楽になっている「brangkat -ブランカ-」。

 

島唄」もそう同じこと。島唄を感じさせながらも、しっかりとTHE BOOMの音楽になっている。それが素晴らしい。(まぁ今さら素人の私が言うことでもない)

 

 

「古い曲を聴いてください」という宮沢さんの言葉から続いたのは「釣りに行こう」。そして、「おりこうさん」からスカが続いた。このときばかりは皆、跳ねた。おそらく会場にいた皆がタイムスリップしていたことと思う。

 

THE BOOMのステージはホーン・セクションが入ったり、琉球太鼓が入ったりと4人のメンバー以外にもたくさんの人がステージにあがっている。そのひとりひとりを丁寧に紹介するところにも宮沢さんの人柄が出ているような気がする。

 

本編の最後には「世界でいちばん美しい島」と「シンカヌチャー」が演奏された。「世界でいちばん美しい島」は、山梨公演のときに宮沢さんが「この曲を作ったとき、自分はこの曲を作るために今までやってきたような気がした」と言っていた曲だ。

 

アンコールの声に応えてステージに戻ってきたのは4人だけだった。結成以来一度もメンバーを変えることなくやってきたTHE BOOMの4人。その4人で演奏された「星のラブレター」。温かかった。会場全体が温かかった。

 

星のラブレター」が終わると、サポートメンバーがTHE BOOMひとりひとりと抱き合ってステージにあがる。まるで次が最後の演奏だということを確認しあっているかに見えた。

 

宮沢さんの「何を最後に歌うか、実はそんなに迷わなくて、今一番言いたかったことを20数曲並べてきたつもりです。歌の中に皆さんへの感謝の気持ちを込めました」という言葉に続いて演奏された最後の曲は「明日からはじまる」。

この曲の歌詞をみてほしい。これがTHE BOOMが伝えたかった言葉。

明日からはじまる - THE BOOM - 歌詞 : 歌ネット

 

そして、再度のアンコールでステージに上がったのは、本当に4人だけだった。宮沢さんのアコースティックギターだけで、4人で「愛のかたまり」を歌った。

私たちの席からはそのステージの袖の下で、サポートメンバーがみな見守っている姿も見えていた。

 

見守り、見届けたTHE BOOMのファイナル

宮沢さんをはじめ4人ともが、何度も会場を見渡し、その景色を目に焼き付けていた。目には涙を浮かべながらも、その涙は決してこぼれることがなく、それは「THE BOOMはやりきった」という表情にもみえた。

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THE BOOMが去ったあとのステージ。2階席からスマホで撮ったものだから画質は悪いのが残念だけれど、最後に残ったギターがとても印象的だった。

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ちなみに・・・

入場するときにいただいたクリアファイル。

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中にはいろいろお知らせも入っていた。

■「THE BOOM2014ファイナルライブ&ドキュメンタリー」(仮)2015年3月18日発売 解散を発表してからファイナルまでのライブとドキュメンタリー映像。

予約&期間限定のリミテッドエディションもある。

詳細は▼

Information|THE BOOM Official site

 

▼一般発売の初回限定盤はこちら。 

『THE BOOM 2014 スペシャルライブ&ドキュメンタリー(仮)』初回限定盤(Blu-ray)

 
 
 ■今回のツアーの音源そのまま収録したCD
こちらは受付期間が限られているようなので、気になる方は早めにチェック!

 

 

■記念Tシャツほかオリジナルグッズの通販はこちら

http://www.theboom.jp/onlineshop/

 

 

クリアファイルの中には、THE BOOM 25年間のライヴの記録や、著名人からのメッセージも入っていた。

 

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つるの剛士さん、BIGIN、奥田民生さん、ゆず、南こうせつさん、仲井戸麗市さんほか多くの人からのTHE BOOMにむけた「拝啓 THE BOOM様」。

これを見ていても、THE BOOMが多くのミュージシャンに影響を与えた存在だったことがわかる。

 * * *

宮沢さん。25年間、お疲れさまでした。

サークルの後輩たちは、先輩にいい夢をみさせてもらいました。ありがとうございました。

 

これからもTHE BOOMの曲は変わらずわたしのiPhoneの中に入っています。

 

そして私は宮沢さんが山梨公演で何気なく言った一言が残っています。あの一言で私はそれまで自分の中で負けそうだった気持ちを吹っ切ることができました。その言葉が何かは一生誰にも言わないと思いますが、感謝の意を込めてここに記します。

 

 

 

 THE BOOM ファイナル 日本武道館 セットリスト

01. 島唄
02. YOU'RE MY SUNSHINE
03. Human Rush
04. TOKYO LOVE
05. brangkat -ブランカ-
06. いつもと違う場所で
07. そばにいたい
08. 月さえも眠る夜
09. モータープール
10. 10月
11. 光
12. 釣りに行こう
13. おりこうさん~ないないないの国~都市バス~過食症の君と拒食症の僕~逆立ちすれば答えがわかる~雨の日風の日~おりこうさん(メドレー)
14. 蒼い夕陽
15. TROPICALISM
16. 手紙
17. I'm in love with you
18. この街のどこかに
19. 不思議なパワー
20. 風になりたい
21. 真夏の奇蹟
22. 世界でいちばん美しい島
23. シンカヌチャー


<アンコール>
24. 星のラブレター
25. 明日からはじまる


<アンコール>
26. 愛のかたまり

 

 

今週のお題「2014年のお別れ」〈2014年をふりかえる 3〉